新型コロナウイルスの感染拡大で各地でマスクの品薄状態が続く中、中国では自動車産業など異業種からマスクの生産に参入するケースが相次ぎ、
中国メディアは1日のマスクの生産能力が、これまでの5倍以上の1億枚を超えたと伝えました。
国営の中国中央テレビによりますと、中国国内のマスクの生産能力は先月1日時点で1日2000万枚程度でしたが、
その後、自動車メーカーや電子部品メーカーなど異業種の企業が相次いでマスクの生産に参入しました。
そして先月29日の時点で、生産能力は1億1000万枚に達し、生産の規模を1か月で5倍以上に拡大したということです。
このうち、医療従事者が感染を防ぐために使う「N95」という規格のマスクも1日166万枚生産していて、
医療関係者の需要を賄うのに大きく貢献したと伝えています。
中国政府は、マスクなど医療用品を生産する企業に対して補助金の支給や低利の融資を行って生産拡大を後押ししています。
2020年3月2日 19時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200302/k10012310351000.html