「無症状の潜伏期間」コロナ感染... 動物実験で確認
「COVID-19」の無症状感染が動物実験を通じて世界で初めて実証された。
国立中央医療院公共保健医療研究所と忠北(チュンブク)大学医学部の共同研究チームは6日、
イタチであるフェレット(ferret)を利用して、"COVID-19の動物実験モデル"を構築し、
伝播の様相などを検証するのに成功したと発表した。
フェレットの肺の構造は、人の肺の構造と類似している。
研究チームは、コロナ19患者の呼吸器検体から分離採取したCOVID-19ウイルスをフェレットに注入し、
免疫組織化学染色を通じて呼吸器、消化器などさまざまな体内組織に伝播する様子を確認した。
その結果、COVIDー19が注入されたフェレットでは感染2日目から鼻腔分泌物だけでなく、
血液や他の体液分泌物からもCOVIDー19ウイルスが検出、広がった。
感染4日目には人体感染時に現れる高熱、咳、活動量の減少など本格的な臨床症状が発現した。
特に臨床症状が現れなかった感染2日目から同じ空間で生活した他のフェレット6匹に感染が始まったことが確認された。
研究チームは"COVID-19の伝播の様子と関連し、伝播速度、潜伏期感染などを
実験動物モデルを通じて科学的に再現したということに大きな意味がある」
とし「今回構築した動物実験モデルは今後開発されるコロナ19ワクチンの効果や
治療薬剤開発などに大きく役立つものと見られる」と述べた。
ただし、今回の実験で提起された空気中の伝播や無症状潜伏期の感染可能性などは、
人を対象にした追加の臨床研究が必要だ。
http://health.chosun.com/site/data/html_dir/2020/04/07/2020040702846.html