「消毒液注射、体内太陽光照射」 トランプ米大統領、根拠なき新型コロナ治療法で波紋
トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症の治療法として「消毒液の体内注射」「体内への太陽光照射」という医学的根拠のない手法を提案し、波紋を広げている。
11月の大統領選をにらみ、早期の経済活動再開へ道筋をつけようとしたとみられるが、医師や専門家からは「無責任で非常に危険だ」と軽率な発言に批判が出ている。
問題の発言が出たのは全米にテレビで生中継された23日の定例記者会見。トランプ氏は24日になって記者団に「記者に向けて、皮肉を込めてどういう反応になるか言ってみただけだ」と釈明。
その後の定例会見では、毎日長時間実施してきた質疑に応じなかった。反発の広がりに危機感を強めている模様だ。
https://mainichi.jp/articles/20200425/k00/00m/030/189000c
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トランプ氏は、「仮に我々が、紫外線だろうが非常に強力な光だろうが、とてつもない量の光を体に照射すれば」と、新型ウイルス対策の調整官、デボラ・バークス医師の方を向いて切り出し、
「たしか、きみはまだ試してないけど、実験する予定だと言っていたよね?」と続けた。
「そこで僕はこう言ったんだ。皮膚を通すか、ほかのやり方でできるだろうが、もし体内に光をあてればと。きみは、これも試してみると言っていたよね。面白そうだ」
トランプ氏はまた、「消毒剤でも新型ウイルスが1分で死滅するらしい。たった1分で。消毒剤を注射するとか、そういうのを可能にする方法はあるんだろうか」、「試してみたら面白いだろう」と述べた。
https://www.bbc.com/japanese/52408092