8億香港ドルを費やして香港のIDカード保有者全員を対象に、手洗いで60回洗濯できる高性能マスク「銅芯抗疫口罩+(CuMask+)」を1人1枚配布することも決まった。
5月6日〜6月6日に専用のサイトで申し込むと約2週間で自宅に送付される。
しかし、幼稚園児と小学生は、各幼稚園と各校に1人2枚のマスクを配布するため申請は不要。
登記しなかった人には6月末から郵便局で受け取ることも可能にする計画だという。
このマスクは香港政府の創新科技署(ITC)と理工大学が合弁で設立した「香港紡織及成衣研發中心(HKRITA)」が開発したもので、6つの層から成っている。
微小粒子捕集効率(PFE)や細菌ろ過効率(BFE)はアメリカに本拠を持つ世界最大・民間・非営利の国際標準化・規格設定機関「米国試験材料協会(ASTM)」が定めた医療用マスクの規格である
「F2100」のレベル1を満たすとしている(レベルは1から3まであり3が最も性能が高い)。
マスクについては会見で記者から「支給が遅すぎるのでは」という質問があったほか、マスクは香港で生産されるが「具体的な製造工場はどこか?」という問いに香港政府が公開を拒否した。
現実的な香港市民らしく「もらえるものはもらう」という意見、逃亡犯条例改正案に絡めて「個人情報を提供しなければならないのか」など、すでに論争の的となっている。
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