米テキサス州パドレ島の国立海岸に、「ブルードラゴン」と呼ばれる珍しいウミウシが相次いで漂着し、観光客や専門家を驚かせている。
パドレ島で目撃情報が相次いでいるのは「アオミノウミウシ」というウミウシの仲間。
アリゾナ州から家族とともに休暇で同島を訪れていたハンター・レーンさん(7)は今月2日、たて続けに4匹を発見した。
父のトレイ・レーンさんは30年間にわたってこの場所で休暇を過ごしているが、アオミノウミウシを見たのは今回が初めてだと話している。
アオミノウミウシは体長3センチほどの小さなウミウシで、海洋保護団体によると、大西洋や太平洋、インド洋に生息している。
アオミノウミウシにはカツオノエボシを捕食して、獲物の刺胞を蓄えておく習性がある。
人がアオミノウミウシに触れるとこの刺胞を放ち、刺された人はカツオノエボシよりも強い痛みを感じる。
国立海岸当局は、「アオミノウミウシを見かけたら、その珍しさに見とれるだけにとどめて距離を置いてほしい」と呼びかけている。
パドレ島国立海岸広報のジェイミー・ケネディさんによれば、この海岸では最近になって、アオミノウミウシの目撃情報が急増した。
これはアオミノウミウシが集団で海岸に漂着しているためと思われる。
ただ、同島で勤務するようになって2年になるケネディさんだが、アオミノウミウシを見たという話は今になるまで聞いたことがなかったと話している。
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