駐在夫人 柔道技でさい銭ドロ逮捕 使命感で「けさ固め」 さいたま市
埼玉県警駐在所の巡査部長夫人が得意の柔道技で賽銭(さいせん)泥棒を御用−。
賽銭泥棒を見つけて捕まえようとした男性にけがを負わせたとして、
埼玉県警浦和東署は12日、強盗致傷の疑いで、
さいたま市岩槻区の無職、田中俊明容疑者(44)を現行犯逮捕したと発表した。
田中容疑者を取り押さえたのは、同署野田駐在所(同市緑区)に勤める
山形俊介巡査部長(32)の妻、麻理子さん(30)ら2人。
麻理子さんは「逮捕できてよかった」と胸をなで下ろした。
事件が発生したのは、11日午前10時20分ごろ。
同駐在所の近くにある神社に参拝に来た会社員、鈴木清さん(59)は、
賽銭を盗んだ田中容疑者に気づいた。鈴木さんは「絶対に逃がしたくない」と、
田中容疑者が、その場を離れようとして押していた自転車をつかみ続けた。
そのとき、鈴木さんの「助けて」という声を聞いて駆けつけたのが、
駐在所にいた麻理子さん。「どうしたんですか」と鈴木さんに問うと、
「賽銭泥棒です」。元警察官で、柔道初段の麻理子さんは、
田中容疑者を柔道の投げ技「大腰」で倒し、最後に得意の寝技「けさ固め」で押さえ込んだ。
https://www.sankei.com/affairs/news/180412/afr1804120021-n1.html