初タイトルをかけた五番勝負で連勝を飾った藤井七段。
実は、初戦とはある違いが。
それは、前回のスーツ姿とは打って変わって、黒の羽織に紺の着物、グレーのはかま姿で登場。
この和の勝負服は、師匠の杉本八段から贈られたものだった。
藤井聡太七段「和服は、長時間の対局では初めてで、実際着てみると思ったより快適というか、普段通りやれたかなと思います」
この和服、いったいどういうものなのか。
都内の「いせや呉服店」に行ってみると...。
いせや呉服店・佐野雅邦代表取締役「こちらが『紗』の着物。藤井さんが着ていたもの(同じ織り方)になりますね。涼しくて、夏用の着物。着物、羽織、はかまなど一式で、通常、夏の紗の着物となると...(一式で)50万円前後はする。
こういう着物は、代々受け継がれるものでもある。着物を着られるくらい、立派になったというのもあると思う。師匠もうれしいのでは」
和服姿で臨むのが、一種の伝統とされるタイトル戦。
現在2戦2勝の藤井七段が次の対局に勝利すれば、17歳11カ月という史上最年少でのタイトル獲得が決まる。
藤井七段「五番勝負だと、五局で1つの勝負だと思っているので、次も今までと変わらない気持ちで臨めればというふうに思います」
28日の対局では、藤井七段が中盤で繰り出した意表を突く一手が勝負の分かれ目となった。
次の対局では、再び藤井マジックがさく裂するのか。
それとも最強王者が、意地を見せるのか。
注目の棋聖戦第3局は、7月9日、東京で行われる予定。
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