専門家会議の廃止方針「西村大臣が決め、安倍首相も事前に了承」…宮下副大臣
内閣府の宮下一郎副大臣は2日の参院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス対策を検討してきた政府の専門家会議の廃止方針について「西村経済再生相が決め、安倍首相にも事前に伝え、了承を得ていた」と説明した。
宮下氏によると、西村氏が首相から了承を得たのは、表明前日の6月23日だという。社民党の福島瑞穂氏の質問に答えた。
廃止方針は同24日、専門家会議メンバーの記者会見のさなか、西村氏が突如表明し、与野党から「唐突だ」と批判が出ていた。
福島氏は「東京で感染者が増えており、みんな専門家の意見を聞きたい。なぜ勝手に廃止を宣言するのか」と非難した。公明党の山本香苗氏も「政府、与党が一体となってやってきたのに、我々としても憤りを感じる」と苦言を呈した。
専門家会議は、感染症の専門家に自治体の首長や危機管理の専門家らを加えた新たな会議体に移行することになっている。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200702-OYT1T50183/