典型例↓
福音派の教会で育った二世クリスチャンの私が、教会を離れるに至った半生にわたる経緯を振り返ります。
発端は、小学3年生のある日でした。私は悪いことをした罪悪感から、母親に自分のしてしまった過ちを打ち明けました。母は親身になって聞いてくれましたが、私はその晩、母から伝え聞いた父が深刻な表情で悩んでいるのを陰から目撃してしまったのです。
信頼していた母に裏で告発され、父に断罪される衝撃的な光景に、幼い私の世界がひっくり返りました。学校の教員だった父は仕事で毎晩遅くに帰宅し、ほとんど会えません。何もできないままに、これから自分は「悪い子」と父に思われ続ける、その恐怖に打ちのめされました。
この日から、自分がいつどこで両親に断罪されているか分からず、家で怯えるようになりました。両親の前で正直に振る舞えなくなった私は、何かあると自宅のトイレにこもって一人で叫ぶようになりました。
そんなある日、父に「トイレに隠れて文句をいうのはみっともない」と叱られてしまい、いよいよ家の中で一切正直には表現できず、内にとどめるようになりました。
そのうち自分の気持ち自体が分からなくなりました。学校や教会でも、目の前の人に陰口を言われているイメージにさいなまれ、絶望的な孤独が募りました。
http://www.kirishin.com/2018/10/12/19859/