女性の性犯罪者が未成年男子をレイプするのは「禁断の恋」なのか? | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20200711-1139201/
教師時代に当時13歳だった教え子の少年と性的関係を持ち、第2級児童強姦罪などで刑務所に7年間服役し、出所後に同じ相手と結婚したメアリー・ケイ・ルトーノーさんが6日に亡くなった。享年58歳。死因はがんだった。
元教え子の名前はヴィリ・フアラアウさん。彼と関係を持った当時、ルトーノーさんは34歳。1990年代末、タブロイド紙をにぎわせた2人だ(ピープル誌の表紙を飾ったこともある)。当時のメディアはルトーノーさんを性犯罪者ではなく、社会からは決して理解されない悲恋の渦中に置かれたヒロインとして報じた。
おそらく、近年話題になったどの有名人よりも、メアリー・ケイ・ルトーノー事件の報道は、児童レイプと関連した性のダブルスタンダードを定着させる原因となった。つまり、男性教師と未成年女子生徒とのセックスは非難されてしかるべきである一方、女性教師と未成年男子生徒とのセックスは容認されるどころか、称賛に値するという考えだ。
ルトーノーさんとフアラアウさんがタブロイド紙の常連となった90年代以降、女性の性犯罪者の報道が罪の大きさを軽視し、「魅力的な大人の女性たちが少年に性的関心を抱く理由」にばかり注目する例が後を絶たない(こうした関心の対象となった少年たちは「幸運」だとみなされた)。