オンラインで診察、ドローンで薬 感染避ける「非対面」
会員記事新型コロナウイルス
長崎潤一郎、戸田拓、姫野直行
2020年7月19日 20時14分
https://www.asahi.com/articles/ASN7M6JR2N7MUTFL001.html
新型コロナウイルスの感染を避けるため、オンライン診療で医師が診察し、処方した薬をドローンで患者に届ける実証実験が
19日、北海道旭川市であった。診察から薬の配達まで「非対面」で完結させる実験は国内初という。
旭川医科大学の敷地内にある調剤薬局などが入る建物の一室で、パソコンの画面越しに医師が
「血圧は安定していますか」などと患者の様子を確認し、診察は5分ほどで終了した。薬剤師の服薬指導もオンラインで行われた。
患者は糖尿病を患う80代男性との想定だ。ドローンには治療薬のインスリンを入れた保冷ボックスが取り付けられた。
男性が入居する約500メートル離れた特別養護老人ホームへ飛び立ち、4分後に施設の敷地に到着した。
全国の高齢者施設で新型コロナのクラスター(感染者集団)の発生が相次いでおり、この施設でも通院時の感染を心配する声が多いという。
オンラインで診察を受けても、薬を受け取るために薬局に行っては感染リスクは残る。
この日の実験では、患者は一歩も外に出ずに診察を受け、薬を受け取った。