アメリカに次いで世界で2番目に新型コロナウイルスの感染者の数が多い、南米のブラジルでは、1日当たり5万人を超える人が新たに感染していて、自治体の中には感染の拡大を防ぐために無料のPCR検査を行うなど、検査態勢の拡充の動きが広がっています。
ブラジルでは、1日当たりの感染者の数は多い日で5万人余りと増加傾向が続いていて、経済活動の再開に伴って無症状の人から感染が広がるケースも確認されています。
7日現在、感染者の数は累計で296万人以上、死者の数も9万9000人を超え、いずれもアメリカに次いで2番目に多くなっています。
こうした状況を受けて、最大都市サンパウロの中心部にある大型ショッピングセンターでは、今月から州政府による無料のPCR検査が始まりました。
検査は1日400人を定員にドライブスルー形式で行われ、多くの人が車に乗ったまま次々と検査を受けていました。
検査結果は3日ほどで本人にメールで通知されるということです。
こうした無料のPCR検査は、感染が広がるリオデジャネイロでも始まっています。
ブラジルでは、1日当たり最大で20万件程度のPCR検査が可能だと言われ、お金を支払えば比較的容易に検査を受けることができます。
しかし検査には日本円で5000円から1万円ほどかかり、貧困地区の住民などが検査を受けるのは難しいのが実情で、検査態勢のさらなる拡充が求められています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200808/k10012558141000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002