中国シノファームの新型コロナワクチン、臨床試験で免疫反応=論文
一部抜粋
論文によると、ワクチンに目立った副作用はなく、健康な成人320人を対象にした第1・2相臨床試験で明らかな抗体反応が確認されたという。
ただ、それが新型コロナウイルス感染症の予防に十分かは依然わかっていないとしている。
中国国内では患者数が少ないため、シノファームはワクチン候補の第3相臨床試験をアラブ首長国連邦(UAE)で
1万5000人の患者を対象に実施中。また米ウォールストリート・ジャーナル紙によると、パキスタンでも臨床試験を行うことで合意しているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c790ebd0de9fc8bcb7b0a32ae9746ebf16aa072
ニュース元の論文
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2769612
・320人の成人をランダムに4グループに振り分け、
それぞれのグループに「ミョウバンのみ(ワクチン無し)」「低用量のワクチン」「中用量のワクチン」「高用量のワクチン」を注射した。
・各グループでそれぞれ12.5%、20.8%、16.7%、25.0%の人に副作用が出た。
・副作用の内容は、注射した場所の痛みが多く、次いで発熱もあったが、いずれも軽度なものだった。
・ミョウバンのみを注射したグループからは抗体は検出されなかった。
・ワクチンを打ったグループの血液からは抗体が検出された。
ただしこの抗体量で新型コロナの感染予防に十分かは現時点では不明。
結論
このワクチンは副作用の発現率が低く、新型コロナの抗体を獲得できることが分かった。
ただし、有効性と長期的な安全性の調査のために、今後大人数を対象にした臨床試験が必要。