アメリカのトランプ政権が2020年8月17日に発表したHuaweiに対する輸出管理強化を受け、韓国のハードウェア大手のSamsungと半導体大手のSKハイニックスがHuaweiに対するチップ供給を2020年9月15日から中断すると発表しました。
トランプ政権は2020年5月にはHuaweiと関連企業114社に対して輸出管理を強化すると発表。これらの企業に対するアメリカ製品の輸出・再輸出を原則不可能にしました。2020年8月17日にはHuaweiによるアメリカテクノロジーへのアクセスはさらに制限され、アメリカのテクノロジー・ソフトウェアを用いた生産にさらなる制限が課されました。
一連の制裁のため、Huaweiは5Gに対応した最新のハイエンドチップ「Kirinチップ」の製造を強制的に停止せざるを得ない状態に追い込まれていました。こうした状況の中、SamsungとSKハイニックスという韓国のチップメーカー大手が制裁に新たに参加したことで、Huaweiはさらに困窮するとみられています。
一方で、SKハイニックスにとって中国は「お得意様」であり、2020年上半期の総売上133億ドル(約1兆4000億円)のうち、およそ40%である55億ドル(約5800億円)が中国でのものでした。中国のトップシェアメーカーがHuaweiなので、制裁に参加することでSKハイニックスは大きな打撃を受けることになります。
https://gigazine.net/news/20200909-samsung-suspending-chip-to-huawei/