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元Do As長尾被告、宮崎への移住は「農業に興味」
覚醒剤取締法違反などの罪に問われた人気バンド「Do As Infinity」の元メンバーで、ミュージシャンの長尾大被告(49)=宮崎県小林市。起訴内容を認めた長尾被告に検察側は懲役2年を求刑した。違法薬物に頼った長尾被告は、法廷で何を語ったのか。
長尾被告は作曲家として、浜崎あゆみやhitomiに楽曲を提供したことで知られる。
3日の宮崎地裁都城支部での初公判。検察側の冒頭陳述によると、6月24日、宮崎県小林市の自宅で覚醒剤をガラスパイプに入れてライターの火であぶるなどして吸引したとされる。
弁護側の被告人質問で、長尾被告は4、5年前に海外旅行をした際に現地で大麻を使うようになり、1年半前から覚醒剤も使用。「睡眠障害に悩んでいて、知り合いに『良い薬がある』と勧められた」と理由を語った。
4月に小林市へ移住したのは「農業に興味があったため」。弁護士によると、実際に農家の人たちとも親交があったという。現在も作曲活動に取り組んでいるといい、社会復帰したらどうするかと問われ、「ファンに対し、人生をかけて埋め合わせしたい。音楽しかない」と語った。
検察側の質問では小林市で暮らすようになってからは、ほぼ毎日覚醒剤を使っていたことが明らかに。「長距離運転が多かったので頻度が高くなった」と述べた。今後、どこに住むかと問われ、「許されるなら小林に住んで埋め合わせをしたい。時間がかかるかもしれないが」と述べた。
裁判官から最後に発言を促された長尾被告は「たくさんの人に迷惑をかけた。小林市のイメージも悪くしてしまった。罪は重く、懲役2年でも軽いくらいだと思っている。何の罰でも受ける。すべてを受け入れ、クリアして、次の人生で埋め合わせに全力を尽くす」と語った。判決は10月1日に言い渡される。