「まずは自分でやってみるのではなかったのか」――。日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題をめぐり、国会で連日、支離滅裂な答弁を続けている菅首相に対し、野党側からこんな怒りの声が出ている。
総裁選の時から、菅首相が掲げていたのが「自助・共助・公助、絆」。この意味を問われた際、菅首相は「まずは自分でやってみる、国民の皆さんの創意工夫を大事にしながら家族や地域で助け合っていく」などと言っていたはず。
ところが衆参の予算委では自身のキャッチフレーズの「自助=まずは自分」はどこへやら。
菅首相は、野党議員から学術会議問題について厳しく問われるたび、慌てて後ろの秘書官を振り返ってゴニュゴニョ。そこで受け取ったメモや答弁書をぼそぼそと読むばかりだったから呆れてしまう。
さらに総理答弁を求められているにもかかわらず、知らん顔して加藤官房長官に答弁を丸投げした後で、「官房長官の言う通り」を連発だ。野党議員がため息交じりにこう言う。
「菅首相は『まずは自分でやってみる』と繰り返し強調していたのに、国会答弁では『まずは秘書官、そして官房長官』だから話にならない。これでは公助(秘書官)、共助(官房長官)、そして自助(自分)。キャッチフレーズも変えたほうがいい」
まさか菅首相は野党の追及に対して、「もう勘弁して」などと「絆」を求めているのではあるまいな。
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