鹿児島県日置市の民家で2018年、親族ら5人が殺害された事件で、
殺人と死体遺棄の罪に問われた無職岩倉知広被告(41)が7日までに、
鹿児島拘置支所(鹿児島市)で共同通信記者の接見に応じた。
事件当日、小言を言った祖母久子さん=当時(89)=を殴った後、
慕っていた父正知さん=同(68)=に叱責され「パニックになってしまった」と述べた。
被告の裁判員裁判は18日鹿児島地裁で始まる。関係者によると、犯人性に争いはなく、
主な争点は事件時の精神状態。完全責任能力があったとする検察側に対し、
弁護側は精神疾患による心神耗弱状態で、責任能力は限られていたと主張する見通しだ。
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無職、岩倉知広容疑者(38)が「祖母への暴行後、怒った父親が刃物を持ち出してきて、
もみ合いになった」という趣旨の供述をしていることが7日、捜査関係者への取材で分かった。
県警は2人の殺害に至った動機につながる可能性があるとみて、当時の状況を詳しく調べている。
捜査関係者によると、知広容疑者は「(刃物を持ち出した際に)父親が
『おまえを殺して自分も死ぬ』と言った」との趣旨の話もしている。
これまでの調べに「2人を殺して空き地に埋めた」とする一方、
「殺意はなかった」とも供述しており関連の裏付けを進める。
https://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/180507/evt18050713520017-n1.html