記事から抜粋
トーナメントを中継するテレビ局や主催者のモラルの低さは以前から指摘されていた。
渋野は、一躍、スポットライトを浴びた昨夏の全英オープン優勝の際にも、ラウンド途中にお菓子を食べてエネルギー補給&リラックスタイムとしていることが話題となり、そのお菓子がブレイクして、品切れになるほどになった。
もちろん、渋野が試合前に準備しているものだが、中継局側からすれば、その絵が撮りたいがゆえに、ゴルフという厳格なルールに守られてきた歴史と精神を甘く見ていたものと考えられる。
現場を取材している側から見るとトーナメントを中継するテレビ局がゴルフという競技をバラエティー番組と同程度にしか扱っていないようにも思える。
黄金世代やプラチナ世代と呼ばれる若手の多い女子ゴルフでは、特にその傾向が強く、スポーツ報道の枠を超えた選手との距離の近さは目に余るものがあった。
たとえば、ラウンド中の選手に声を掛けて、カメラに向かっての笑顔や手を振ることを求める。
注目選手には、ホテルからコースへの移動に同行したり、プライベートゾーンにも、踏み込みドキュメント風に仕立てる。
まるで友達感覚で接近してお菓子の差し入れなどは日常茶飯事。
今回の問題も“撮れ高”に躍起になったカメラマンのモラルや意識の低さが引き起こした問題である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cb5637c59c1592edf534508f4467e68b77539bd