東京都内の会社に就職が内定していた男子大学生(当時22歳)が、
入社直前に自ら命を絶った。
<誰がいつサイトに入っているかは人事側で見えています>
<それはそのまま配属の時の、僕たちの手元情報にもなります>
<入社してからギブアップされると、とっても迷惑です>
人事権をちらつかせながら、男子大学生らを心理的に拘束していった。
8月、課長の投稿はさらにエスカレートする。
<死に物狂いで踏ん張って、
後は死ぬぐらいしかやることないなぁ
というところまで追い込んでみて下さい>
<入社したら、僕は遠慮が無くなりますよ。
邪魔だと思ったら、全力で排除に掛かりますから>
男子大学生には同様のメールも直接送信。
11月にはサイトで
<やる気がない、やる自信がないなら、早目に辞退して下さい>
と内定辞退まで促していた。
追い打ちをかけたのは、男子大学生が海外旅行から戻った
直後の19年2月上旬の、個人攻撃ともとれる課長の投稿とみられる。
<サイトやってないような奴やつは、丸坊主にでもして、反省を示すか?>
<僕は徹底して、露骨にエコ贔屓ひいきするからね。なめるなよ、54のおっさんを!>
<海外行くなら、行く前に断れよ>
<空気、読めてるか?>
「きつい」「死にたい」――。
男子大学生は友人にこう漏らし、
課長の投稿から約2週間後の深夜、ビル屋上から飛び降りた。
人事部 課長の男
画像
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200727-OYT1T50097/amp/