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<おちょやん>涙をぬぐう篠原涼子“シズ”がカッコいい!“親の愛情”を情感豊かに表現
杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。2月19日放送の第55回では岡安のひとり娘・みつえ(東野絢香)と女将・シズ(篠原涼子)母娘の絆が描かれた。(以下、ネタバレがあります)
【写真を見る】涙を浮かべながら、菊(いしのようこ)に愛娘・みつえを託すシズ(篠原涼子)。親心がにじむ…
■「ほんまにしょうがない娘や」
第11週「親は子の幸せを願うもんやろ?」(第51〜55回/2月15日〜20日)では、みつえの恋にまつわる騒動が描かれた。
みつえの恋の相手は、岡安の元ライバルにして今は楽器店・福富のひとり息子・福助(井上拓哉)だった。だが、岡安の女将・シズと福富の女将・菊(いしのようこ)は犬猿の仲。みつえと福助は駆け落ちを決意した。
「何べんも無理言い続けたら、いつかきっとご寮人さんもゆるしてくれはる。なんでかわかるか?みつえのお母ちゃんやさかいな」と千代(杉咲)に諭されたみつえは、駆けつけたシズに本気の思いをぶつけた。
「うちは一生お母ちゃんの娘や。娘やさかい無理言います。福助と一緒にならせてください!」「福助のこと、お母ちゃんたちと同じぐらい好きなんや」地べたに座り込んで頭を下げたみつえ。シズは「年なんぼになっても、ほんまにしょうがない娘や」と支えてみつえを立ち上がらせ、無言のまま、頬を伝う涙を手の甲できゅっとぬぐうと、福富楽器店へ向かった。
菊たちに「まだまだ世間知らずやけど、心根だけはどこ出してもはずかしゅうない自慢の娘だす。これからは福富の、お2人の娘として可愛がってやっとくなはれ」と、精一杯の親ごころでみつえを託したシズ。それは、いがみ合ってきた女将同士の和解も意味していた。
■篠原涼子“シズ”が見せた無言の涙と親心
シズと菊とのいがみ合いは、先代女将同士のわだかまりの影響であるという。幼い千代(毎田暖乃)が岡安に奉公に入った第2週で、早くもシズと菊の対立が描かれていた。
そんな、根が深い家同士の対立すらも、我が子への愛情の深さにはかなわない。篠原演じるシズの無言の涙は、そんな親心を雄弁に語っているようだった。みつえに思いを打ち明けられてぶっきらぼうに涙をぬぐう姿からも、菊に涙目のままうっすら浮かべた笑顔からも、伝わってくるのはただ一つ“みつえに幸せになってほしい”という切実な思いだ。
シズと菊が認めたことで、みつえと福助はめでたく結婚。無事、両家がそろった場で祝言が執り行われた。
第12週「たった一人の弟なんや」(第56〜60回/2月22〜27日)は2月22日(月)から放送する。千代が幼い頃に生き別れた弟・ヨシヲにまつわるエピソードが描かれる。