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参院の長野選挙区補欠選挙と広島選挙区再選挙は10日、告示後初の週末を迎えた。
自民党が組織固めに力を入れたのに対し、野党は幹部がそろって人口の多い市街地に立ち、支持を呼び掛けた。
菅義偉首相(自民党総裁)は山口泰明選対委員長と首相公邸で会い、衆院小選挙区ごとに状況を細かく分析。各種支持団体を通じて引き締めを図る方針を確認し、「目配り、気配りをしっかりやってほしい」と指示した。山口氏はこの後、首相の現地入りは予定していないことを記者団に明らかにした。
自民党議員では中谷元・元防衛相が長野県坂城町を訪れ、支援者らを前に交通インフラ整備の必要性を強調。「与党議員が地域のお世話役として活動しなければならない」と訴えた。
一方、立憲民主党の枝野幸男代表は同県松本市の繁華街で演説。最近の新型コロナウイルス感染増を「政治の責任」と断じ、「命と暮らしを守る政治に変えなければいけない。そのきっかけにできる選挙だ」と声を張り上げた。共産党の田村智子政策委員長、社民党の福島瑞穂党首も同じ場所で続けて支援を求めた。
枝野氏は、11日は広島市の中心街で国民民主党の玉木雄一郎代表と演説する。立憲と国民の足並みが乱れがちな現状を踏まえ、次期衆院選をにらんで野党共闘を意識した動きも見せている。