神戸で発見の新型コロナ変異株、さらに4例感染
神戸市は4日、市内で国内最初の感染が確認された新型コロナウイルスの新たな変異株について、さらに4人が陽性となったと発表した。いずれも渡航歴はなく、1人目との接点もないという。市は「調査で把握できていない感染者から広まった可能性がある」とし、市中感染の拡大を警戒している。
この変異株は、アルファ株(英国株)が持つ感染力が強い「N501Y変異」と、ワクチンの効果を弱める可能性があるとされる「E484Q変異」を併せ持つ。アルファ株と同様に、感染力は従来株の1・32倍、重症化リスクは1・4倍高いという。
新たに感染が判明した4人はいずれも軽症で、既に病院や自宅での療養を終えている。うち3人は同居の家族。いずれも、渡航者との接点もなかった。
市によると、この変異株は、海外では欧州を中心に約150例確認されているが、国内では神戸市以外では報告されていない。同市健康科学研究所では、4月以降約2200検体をゲノム解析しているといい、飯島義雄所長は「神戸(の変異株の監視体制)は全国トップクラスなので発見できた。他自治体でも出ている可能性は高い」との見方を示した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/sp/0014388063.shtml