https://news.yahoo.co.jp/articles/f02421a37bd61144b3f493c16226940ce81d1a6e
1か月以上の“時短要請”解除 老舗居酒屋「喜ぐち」…客足に心配の声
1か月以上にわたった新潟市の飲食店への時短要請が9月16日で解除されました。しかし、新型コロナウイルスの収束は見通せず、飲食店からは客足が戻るか心配する声が聞かれました。
新潟県内では17日、新潟市で17人、糸魚川市で5人など計34人の感染が発表されました。
県内全域に発令されていた県独自の特別警報は9月16日をもって解除され、17日から公共施設の利用や県立学校などの部活動が再開しています。
18日からはシルバーウイークが始まりますが、県は改めて感染対策を徹底するよう呼びかけました。
〈県感染症対策・薬務課/星名秋彦課長〉
「この連休中についてはマスクの着用などの基本的な感染防止策を徹底をお願いしたい。特別警報から警報になってからのお願いと類似、同様の部分でございますが、県境をまたぐ移動の自粛をお願い致します」
また、16日をもって酒類を提供する飲食店などへの時短要請も解除されました。
――新潟市中央区/居酒屋「喜ぐち」(9月16日取材)
こちらは創業から50年以上を数える居酒屋「喜ぐち」です。
鶏肉に串を入れる、慣れた手つき。2代目の木口文敏さんです。
新潟市では8月10日から1か月以上にわたり時短要請が続いていました。解除となっても気持ちは晴れません。
〈「喜ぐち」木口文敏さん〉
「この先の不安は全然ぬぐえないというか…。時短が終わるから、良かったねという気持ちだけにはなれないというか…」
感染は減少傾向になりましたが、遠のいた客足がすぐに戻るとは思えないといいます。
〈「喜ぐち」木口文敏さん〉
「お客さんが来ない時間の過ぎ方というか。昔(コロナ禍前)ってどうだったかなって、だんだんそっちの気持ちになってきますよね。あれ、お客さんがどんな感じで入ってたっけとか」
居酒屋の売り上げが半減する中、木口さんは去年12月、新潟産の旬のフルーツを使ったジェラート店をオープン。生き残りをかけたチャレンジでした。いまはお客からの声が支えとなっています。
Q時短要請期間中のお客の声は?
「厳しいよね、大変だよねって素直にそういっていただけので、それはすごく感謝している。ソーシャル(ディスタンス)だとか、(お客の)不安要素を取り除くような形をお店側はずっとやり続けなければいけない。それがお店側の責任だと思う」
時短要請という長く暗いトンネル。抜けだした今も、飲食店の戦いは続きます。