女性キャラクターを起用した交通ルール啓発動画に苦情が寄せられ、千葉県警が削除した騒動で、
動画に抗議していた「全国フェミニスト議員連盟」が2021年9月21日までにコメントを発表した。
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■「性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」
問題となった動画は、7月中旬に県警のツイッターとユーチューブに投稿された。千葉県松戸市のご当地VTuber「戸定梨香(とじょうりんか)」を起用し、自転車の交通ルールを呼びかける内容だ。
同キャラクターを管理するArt Stone Entertainment(松戸市)、松戸警察、松戸東警察が交通安全啓発動画に関する協定を結び実現した。
しかし、動画は9月10日までに削除された。前日には、Art Stone Entertainment代表の板倉節子氏が、動画を削除すると伝えられたとツイッターで明かしていた。
キャラクターの見た目が女性蔑視だとして、抗議を受けたためだと説明を受けたという。
動画をめぐっては、女性の政治参画を推進する「全国フェミニスト議員連盟」が8月26日、千葉県警本部長、松戸警察署長、松戸東警察署長、千葉県知事、松戸市長、松戸市教育長宛てに質問状を送付していた。
「公共機関である警察署が、女児を性的対象とするアニメキャラクターを採用することは絶対にあってはならない」「性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」などと抗議し、動画の削除や謝罪を求めていた。
■議連代表「圧力かけて動画削除?できるはずないでしょう」
動画の削除を受け、署名サイト「change.org」では9月10日、フェミニスト議連の主張は不当だとして抗議するページが作成された。
キャラクターを性的とみなす根拠などを質しており、21日現在で約4万6000筆集まっている。
一方の議連は18日、「千葉県警等に提出した抗議ならびに公開質問状にご関心をお寄せいただいた皆さまへ」とする声明を公式サイトに掲載し、
「提出した文書は、公的機関としての認識を問うたものです。当該動画の掲載も、削除も、ともに千葉県警によるものです」とのスタンスを示した。
「現在、多数のメール等が多種の内容で寄せられており、個別に回答は致しかねます。悪しからずご了承ください」と付け加えている。
また、9月9日付で届いた千葉県警からの回答書も公開した。
県警は動画の是非について言及せず、「いただいた御意見につきましては、今後の広報活動の参考とさせていただきます」と答えている。
議連の共同代表で松戸市議の増田薫氏は20日、ツイッターに「皆さん、議員にどれだけの力がおありとお思いか知らないですけど、まさか地方議員が警察に圧力かけて動画削除?できるはずないでしょう」と投稿し、自らの影響力について釈明した。
J-CASTニュースは21日、署名活動への受け止めなどについて議連に取材を申し込んでいる。回答があり次第、追記する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba7906bafdb1c1aec4e31c89f7d0393dd245e520