加害者が自らの不正行為を認めると、すぐに許されるだけでなく「立派な人だ」と褒められることさえある…という事実には驚愕する人も多いでしょう。
2018年、アンディ・サベージ牧師(既婚者、5児の父)は、メンフィスのメガチャーチで“ある告白”をしました。
1998年、サベージ牧師が22歳のとき、女子高生に対して犯した性的事件を信徒の前で話したのです。
なんと、公の場で「許しを請うた」姿勢はスタンディングオベーションで称賛されました。
被害者であるジュール・ウッドソンさんは<ニューヨーク・タイムズ>のインタビューに対し、こう答えています。
「彼がズボンのチャックを下ろし『ペニスをしゃぶって』と言ったのを覚えています。当時の私は彼を尊敬し信頼していたので、彼にそうして欲しいと言われたとき『彼は神に仕える人なのだから』と思ってしまったのです」
パーシュさんによれば、「男性の教会リーダーは権威そのものであり、神の言葉を伝える人だと考えられている」とのこと。
そのため、良き教徒でありたいという葛藤が被害者の中で生まれてしまうのです。
「被害者は『これは信徒の間で起きた罪であり、神はあなたが加害者を許すことを望んでいるはず』と説得され、『許さなければ良い教徒ではない』と思い込まされるのです。サベージ牧師の例は、教義を加害者に都合の良く解釈している、わかりやすい例のひとつでしょう」
https://news.yahoo.co.jp/articles/73948d263608fceaa3f5b055208cf2b27e24b69b