ソニーが参入するEVは「aiboであり、プレイステーションである」。ソニーモビリティが「VISION-S」で目指すもの【幹部インタビュー】
重要なのは、ソニーにとってCES2022で発表したかったのは「新試作車」ではないーーということだ。ソニーが世界に示したかったのは、「自動車メーカーになる」という決意だ。
川西氏は過去、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)でCTO(最高技術責任者)を務め、PlayStation 3などの開発を指揮した経験を持つ。その後、ソニーでAIロボティクス・グループを率いる立場となってからは、aiboの復活も手がけた。
「どれもプラットフォームがあって、その上でアップデートやソフトの追加で価値が高まっていくものですよね。クルマも同じなんですよ。ネットワークにつながるデバイスという大きな括りで言えば、車もaiboも同じ『IoT』ですから」
https://www.businessinsider.jp/post-249065
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◆ソニーらしいEV SUV
VISION-S 02 SUVは仕様の随所に、ソニーらしい遊び心が垣間見える。最もユニークな特徴のひとつが、PlayStationへのアクセスだ。同乗者はゲーム機本体を持ち運ぶことなく、車内からリモートでPlayStationにアクセスしたり、クラウドに保存されたデータに接続したりすることができる。自動車ジャーナリストのロナン・グロン氏は米オート・ブログ誌(1月5日)への寄稿の中で、「自動運転は、ソニーの本業からすると、ある意味で予想外の動きだ。同社の得意分野はエンターテインメントであり、VISION-S 02はそれをうまく反映している」と評価する。
https://newsphere.jp/business/20220108-1/
ソニーのEVは何が違うのだろうか。まず、ソニーの家電製品に似た滑らかなシルバーの外観が目を引く。車室内は動くテレビと言ってもいいほどだ。自動車の前方に3つの大型画面が並び、サイドミラーの代わりにカメラと車室内の小型画面が取り付けられている。特に、前の座席の真ん中にソニーのゲーム機「プレイステーション」のコントローラーが置かれているのが目につく。
ソニー人工知能(AI)ロボティクス事業部副部門長(ビジョン-S室部長)の矢部雄平氏は同日、本紙の取材に対し「ソニーのEVが他社の車より強みを持つ3点は、安全と適応性(adaptability)、そしてエンターテインメント」だと強調した。ソニーが作った40の高性能センサーを取り付け、車の周辺認識能力と安全性を高め、個別消費者に合わせた利用環境と音楽、ビデオ、ゲームのサービスなどを車に連結させるというのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/974e1422e2f431fe8b244c6644f226e42dc8a252
今回公開された試作車には一部の自動運転機能を可能とするためのソニーのセンサーを搭載しているほか、エンターテインメント分野の専門知識も活用する。乗客は、移動中に自宅の家庭用ゲーム機「プレイステーション」に接続してゲームを遊ぶこともできるようになりそうだ。
https://www.cnn.co.jp/business/35181841.html