共通テスト流出、家庭教師紹介サイト悪用か…「高2女子」名乗り大学生と事前接触
1/26(水) 5:00
今月15日に行われた大学入学共通テストの問題の画像が、試験時間中にインターネットを介して外部に流出していた疑いが浮上した。問題用紙の画像を受け取り、解答を送った男子学生らは、読売新聞の取材に「予備校の模試かと思ってしまった」と戸惑いと憤りを口にした。大学入試センターは事実確認などの対応に動き出した。
画像流出の発端となり、悪用された疑いが浮上したのは、東京都内の家庭教師紹介サイトが運営するサービスだった。
勉強を教わりたい高校生ら生徒が料金を支払って登録すると、家庭教師としてサイトに無料で登録している東京大や慶応大などの学生にメッセージを送ることができる。やり取りの後、両者が合意すればオンラインなどで教わることになる。
運営会社や学生らによると、このサイトに登録した「高校2年」の「女子生徒」を名乗る人物は昨年12月12日に、複数の学生らに「来年の大学受験に向け、あなたの実力を試したい」といった家庭教師を募集する趣旨の文面を送ったという。
運営会社によると、生徒側は名前や電話番号、クレジットカード番号などを入力するが、基本的に本人確認は行っていないという。
運営会社の社長は「流出が事実だとすれば、こんな事態は想定していなかった。生徒側の本人確認は今後、改善を検討したい。なぜこんなことをするのか分からない」と困惑した様子で話した。
一方、今回、女子生徒を名乗る人物から問題用紙の画像をネット通話アプリ「スカイプ」で受け取り、解答を送信した東大の男子学生(21)は読売新聞の取材に対し、「当初は、予備校の模擬試験の問題だと思った。後で共通テストの問題と気づき、受信時間を確認して、カンニングの片棒を担がされたのではないかと思った」と憤った。
※略※
https://news.yahoo.co.jp/articles/6806f82952db0a9e393fdd3c40a3a447aef4d478