小学校教諭がSNSで児童の個人情報漏えい 山梨・市川三郷
https://mainichi.jp/articles/20220129/k00/00m/040/218000c 山梨県市川三郷町教育委員会は29日、同町立小学校の20代男性教諭が、勤務先の児童29人の氏名や住所、自宅電話番号などの個人情報をツイッター上で漏えいさせたと発表した。ツイッターで知り合った相手に個人情報を提供し、相手がツイッター上に黒塗りで掲載した。
町教委によると教諭は1月24日、ツイッターで「お金に困っている」などと投稿したところ、「個人間融資」をしていると名乗るアカウントから「児童の個人情報を買う」と持ちかけられた。パソコンから児童の名簿をダウンロードして印刷、撮影し、ツイッターのダイレクトメッセージで相手に送信した。27日に、相手が名簿の出席番号以外を黒塗りにした状態で「個人情報を売ろうとした教員」といった文言を教諭の名前と顔写真とともにツイッターに投稿。28日朝、同町職員が投稿に気づき発覚した。
漏えいした名簿は、3年生と4年生の全員計29人分。性別や保護者名、緊急連絡先なども含まれていた。教諭は「お金に困っており、相手の話に乗ってしまった。児童と保護者に申し訳ないことをした」と話しており、実際に金銭は受け取っていないと説明したという。漏えいした情報の悪用などは確認されていない。
町教委の渡井渡教育長は記者会見で「あってはならないこと。被害にあった児童や保護者に心からおわび申し上げる」と謝罪した。教諭を31日から自宅待機とし処分を検討する。
相手のアカウントは現在削除されている。町教委は、教諭や相手のアカウントの告訴も視野に入れて鰍沢署に相談している。