特殊警棒で町職員を脅した疑い 福岡・大任町長を書類送検
福岡県警田川署は、所持していた特殊警棒を町民に示して脅したとして同県大任町の永原譲二町長(68)を暴力行為等処罰法違反容疑で福岡地検飯塚支部に書類送検した。3日付。認否は明らかにしていない。
送検容疑は2021年10月8日午後8時ごろ、町内の集会所付近で、町民で町職員の男性(27)の前で特殊警棒を下方に伸ばし、脅したとしている。
関係者によると、男性は永原町長を批判するネット記事のコピーと、衆院選立候補予定者のビラを配布していた。
これを知った永原町長が駆け付けて双方が仲間や職員らを呼び合い怒号が飛び交うなど現場は騒然となり、署員10人以上が出動する騒ぎに発展した。
この騒動前の21年8月には建設業者が町役場に無断侵入した疑いで逮捕されており、永原町長は騒動直後の毎日新聞の取材に「(特殊警棒は)護身用に持っていた」と話していた。
永原町長は町議を経て05年の町長選で初当選。現在は5期目で、県町村会長や全国町村会副会長を務めている。
https://mainichi.jp/articles/20220204/k00/00m/040/300000c