これに対し、橋下氏は「政治家としては、目の前の票が欲しいからそこにということになってしまうと思うし、強固な協会や団体というのも確かにあるんだけど、日本全体でみれば一部の票だと思う。衆院選でも、立憲民主党の中で共産党と考え方の近い人もいただろうが、玉木さんや維新のような路線より、共産党に付いた方が通るだろうという人もいっぱいいただろう。そして蓋を開けてみたら、維新と国民にこれだけの票が集まったし、政党支持率では維新が立憲民主を超えちゃっている。当選しないことには仕事もできないんだし、当選することだけを考えるなと政治家に言うのは無理がある。しかし選挙結果を見れば、共産党の側に振れなくても何とかなるんじゃないかな、という人もいるんじゃないか」と問題提起。
「そうは言いつつも、衆議院では維新と国民を足しても立憲より少ない。だからこそ立憲を全否定するのではなく、有権者、国民に野党の路線を決めてもらうということだと思う」。
すると玉木氏も「うちがまさにそうだった。路線について、どうしようかと悩んだこともあったが、最後は改革中道だ、現実路線で突き進もうと腹を決めた。例えば1期生(比例復活当選)だった浅野哲(茨城5区)さんは共産党に候補を立てられたが、今回は頑張って小選挙区で勝ちきった。やってみて思ったのは、あっちこっちに配慮し、曖昧なメッセージを出していては戦えないということ。やっぱり選挙は“熱伝導”だ。自分が腹に落ちたことを明確に伝えることをしないと。演説していて、自分で“弱いな”と感じたとしたら、それは絶対に相手に伝わらない」と応じた。
その上で、「元参議院議員の輿石東さんが、共産党さんに気を使う。あるいは連合に気を使う。右に左に気を使って“やじろべえ“みたいになって前に進めなくなっていると新聞で指摘していて、そうだなと思った。野党第一党の立憲民主党が自身の路線をきちんと決めて、何があってもこれで行くんだと呼びかけていかない限り、野党第一党は維新に移っていくと思う」との見方を示した。(『ABEMA Prime』より)