大阪のコロナ自宅療養患者13万人 消防職員OBらがボランティアで「民間救急」 移動困難患者を搬送
大阪府内で現在、自宅療養している人は約13万人と、かつてない規模に増えている。
公共交通機関を使うことができず、病院への移動手段に困る患者の搬送などを担うのが「民間救急」だ。
救急救命士の資格を持つ消防職員のOBが立ち上げたこちらの民間救急。
メンバーの多くは他の仕事と兼務していて、ボランティアで行っている。
自治体がサポートしきれない、緊急性の高くないケースで患者を搬送する。
NPO法人PASの角俊孝さん「行政が入りにくいグレーゾーン、すぐに決断してすぐにやれないことが数多くある。すぐに動ける団体を作って行いたい」
陽性が判明し、自宅療養していた36歳の女性は重症化リスクがあるため、病院で中和抗体薬を打つことになったが、車をもっておらず、移動の手段がなかった。
水野クリニックの水野宅郎さん「(来るのが)遅くて、もう(中和抗体薬を)投与できる期間が過ぎちゃう人も多いので、とにかく回転して、早い段階で打っている。何人か待っている人がいるので、じゃんじゃん迎えに行ってもらってる」
感染の急拡大により、救急搬送が困難になる事例も発生していて、大阪市消防局では搬送に48時間18分かかったケースも。
厳しい状況が続く医療現場。
重症化リスクのある自宅療養者を、速やかな治療につなげる体制が求められている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d32fbac5821d92d65236fe0fd21efe90bab33186