ロシア国防省は北方領土に配備された地対空ミサイルシステム「S300」の訓練を行ったと発表し、軍事侵攻後、厳しい制裁をロシアに科したアメリカや日本をけん制するねらいがあると見られます。
ロシア国防省は北方領土に配備された地対空ミサイルシステム「S300」の訓練を行ったと10日、発表しました。
「S300」は半径400キロ以内に接近した戦闘機やミサイルを撃ち落とす能力をもつ対空防衛のための兵器で、訓練では空中にある数十個の目標をすべて撃墜したとしています。
ロシアのプーチン政権は軍事侵攻をきっかけに各国から厳しい制裁を科されことに反発を強め、今月7日には「非友好的な国と地域」を公表し、日本やアメリカ、イギリス、EU=ヨーロッパ連合の加盟国、それに韓国や台湾などを含めました。
ウクライナへの軍事侵攻のさなかに北方領土で訓練を行った背景には、ロシアに制裁を科し圧力を強めるアメリカや日本をけん制するねらいがあると見られます。
2022年3月10日 23時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220310/k10013525221000.html