ギリシャの正教会がロシア正教会を批判する宣言を出してる
ギリシャ・ヴォロス神学アカデミー「『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言」
https://www.polymerwsvolos.org/2022/04/05/orthodox_declaration_in_japanese/ モスクワ総主教庁の多くの高位聖職者層のウラジーミル・プーチン大統領のウクライナとの戦争に対する支持は、
正教的フィレティズム[自民族偏愛主義]的な宗教的原理主義に根ざしており、
全体主義的な性格を持つ『ルスキー・ミール』または『ロシア世界』と呼ばれる、正教会のみならず
[主にアメリカやヨーロッパの極右主義者やカトリックとプロテスタントの原理主義者によってさえ取り上げられるなど、
多くの人々を魅了している誤った教えです。
この教説によれば『ロシア世界』に対峙するのは、堕落した西側社会で『自由主義』・『グローバリゼーション』・『キリスト教恐怖症』
・ゲイパレードによって促進される『同性愛者の諸権利』・戦闘的世俗主義に屈服した、米国と西欧諸国によって率いられています。
そして西側および『分裂と過ちに陥った正教会(つまりエキュメニカル総主教ヴァルソロメオスと彼の立場を支援している他の正教会など)』、に対して、
モスクワ総主教庁はウラジーミル・プーチンとともに、伝統的道徳、伝統への厳格で柔軟性のない理解、そして『聖なるロシア』崇拝の観点から見て、
正教会の教えの真の擁護者として立っているとみなします。
したがって、私たちは『ロシア世界』教説の異端と、ロシア正教会の黙認によりこの卑劣で弁護の余地のない教えが源流となり、
ウクライナとの戦争を開始したロシア政府の恥ずべき行動は、心の底から非正教的であり、非キリスト教徒的であると拒絶し、
そして、「義にせられたり、照らされたり…滌れたり、我が主イイスス・ハリストスの名とわが神の神(しん)によりてなり」
(洗礼式/聖洗機密の祈祷文より 日本ハリストス正教会訳)である人間性に反していると拒絶します。
ロシアがウクライナを侵略したように、キリル総主教のモスクワ総主教庁も、他の正教会に侵略を行い、
一例としてアフリカで分裂と紛争を引き起こし、肉体だけでなく霊にも計り知れない犠牲者を出し、信徒の救いを危険にさらしています。
教会を壊滅させ、分裂させている『ロシア世界』教説につき、私たちは主イエス・キリストの福音と、
その生ける体である聖伝である正教会の霊感を受け、次の真理を宣言し、告白します。
したがって、私たちは正教の教えではないとして非難拒絶します