原因不明の小児肝炎、英国で相次ぐ WHOが監視
世界保健機関(WHO)は15日、英国の子ども数十人が原因不明の肝炎を発症したことを受け、同様の症例を監視していると発表した。肝臓移植が必要なほどの重症例も複数あったとしている。
WHOによると、英国から5日、北部スコットランドで発生した重度の急性肝炎10件の報告があった。患者数は8日、英国全体で計74人に増加。うち6人は肝臓移植を受けた。
WHOは今後数日内にさらに多くの症例が報告されると予想している。アイルランドでは「5人未満」の発症例や疑い例を確認。スペインでも3人の発症が確認された。死者は出ていない。
患者は主に10歳以下の子どもで、症状は黄疸(おうだん)や下痢、嘔吐(おうと)、腹痛などがみられた。
患者から従来のA〜E型肝炎ウイルスは検出されておらず、英保健当局は一般的なウイルスや新型コロナウイルスとの関連性の他、感染症、環境要因などが原因となった可能性を調査している。英国の患者はいずれも新型ウイルスワクチン接種を受けていなかったため、ワクチンとの関連性はないとみられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cea000e87a284fd4017e3d7c1c21e125e38d1e22