姫路警察署の警察官が警察車両を運転中に、自転車をはねて相手に大けがをさせたにもかかわらず、現場から逃走したとして、ひき逃げなどの疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは姫路警察署に勤務する29歳の男性の巡査長です。
警察によりますと、巡査長は、ことし3月、姫路市内で警察車両を運転中に、前を走っていた自転車をはねて70代の女性に鎖骨などを折る大けがを負わせたにもかかわらず、その場から逃走したとして、過失運転傷害とひき逃げの疑いが持たれています。
300メートルほど走り去ったあとでUターンして、およそ3分後に現場へ戻ってきたということで、この間に通りかかった人が通報していました。
巡査長は、当初、「車を止める場所がなかったので先まで行った」と話していましたが、その後の調べに対して「職を失うかもしれないと思って、怖くなって逃げてしまった。逃げている時間が長ければ長いほど罪が大きくなってしまうと思ったので戻った」などと供述したということです。
警察は3日、巡査長を書類送検した上で、停職1か月の懲戒処分にしました。
兵庫県警の福田充宏監察官室長は「県民の皆様からの信頼を損なうものであり、厳正に処分しました。再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220603/2020018325.html