過保護どころか搾取されている…日本の農業を「ワーキングプア」に変えた貿易自由化の恐るべき副作用
https://president.jp/articles/-/58709?page=1
「2030年には日本の農村が崩壊」の衝撃
農村地帯の実態は厳しさを増している。
集落の耕地を、集落全体で役割分担して維持していこうとする集落営農組織の優良事例を見ても、平均年齢は68.6歳と高齢で、後継者がいるのは2人だけ、といったケースが増えている。また、機械での収穫などを担う基幹的作業従事者(オペレーター)も高齢化していて、年収も200万円程度と低く、次を担う後継者もいないという事態も常態化している。
農業全体でもこの傾向は同じだ。農林水産省の資料によると、農業従事者の平均年齢は67.9歳、農業所得の平均は121万円となっている。
このような現状では、2030年頃には全国的な農村の崩壊が顕在化してくるだろう。
さらに、農家の1時間当たり所得は平均で961円ととても低い(図表1)。
農産物価格が安い(買い叩かれている)、つまり、農家の自家労働が買い叩かれていることになる。これでは後継者の確保は困難と言わざるを得ない。
なぜ、そんなに所得が低いのか。その大きな要因は、自動車などの輸出のために農と食を差し出す貿易自由化が進められたことにある。
貿易自由化を進めるほど農家が貧しくなる
貿易自由化の進展と食料自給率の低下には明瞭な関係がある。
1962年に81あった輸入数量制限品目が現在の5まで減る間に、食料自給率は76パーセントから38パーセントまで低下しているのだ(図表2)。
残存輸入数量制限品目(農林水産物)と食料自給率の推移出典=『農業消滅』より
食料は国民の命を守る安全保障の要であるはずなのに、日本には、そのための国家戦略が欠如しており、自動車などの輸出を伸ばすために、農業を犠牲にするという短絡的な政策が採られてきた。
さらに国民に、日本の農業は過保護だということを刷り込み、農業政策の議論をしようとすると、「農業保護はやめろ」という議論に矮小化して批判されてきた。
農業を生贄にする展開を進めやすくするには、農業は過保護に守られて弱くなったのだから、規制改革や貿易自由化というショック療法が必要だ、という印象を国民に刷り込むほうが都合がよかった。
この取り組みは、長年メディアを総動員して続けられ、残念ながら成功してしまっている。
しかし、実態は、日本の農業は世界的にみても、決して保護されているとはいえないのである。
農家の取引交渉力はスーパーより圧倒的に弱い
もう一つの問題は、農産物の買い叩きである。
「いまだけ、カネだけ、自分だけ」の「3だけ主義」のグローバル企業の行動は、種を含む生産資材の吊り上げ販売、農産物の買い叩きと消費者への吊り上げ販売であると筆者は論じてきた。
その通りのことが日本でも起こっていることが、次の数字からもよくわかる。
まず、食料関連産業の規模は、1980年の49.2兆円から、2015年には83.8兆円に拡大している。
けれども農家の取り分は12.3兆円から9.7兆円に減少し、シェアは25.0パーセントから11.5パーセントに落ち込んでいる。
我々の試算(図表3)では、すべての品目で農産物は買い叩かれていることがわかる。 収入足りないなら戸別補償するから投票ヨロピク!
農業?知るかよボケw
(中略)
アメリカでは、牛乳の小売価格が3カ月のうちに1リットル30円も上がった。
つまり、消費者も小売・流通業者も、皆が自分たちの大事な食料を守ろうとするシステムが機能して、値上げができた。
このシステムが働かないのが日本である。
企業も買い叩いて儲かればいい、消費者も安ければいいと……。こんなことをやっていて、生産者がやめてしまったら、ビジネスはできないし、国民は食べるものがなくなる。泥舟に乗ってみんなで沈んでいくようなものだと認識して、どうやって自分たちの食料を守っていくのかを考えなくてはいけない。
ちなみに、カナダの牛乳は1リットル当たり約300円で、日本より大幅に高い。
だが、消費者はそれに不満を持っていないという。
筆者の研究室の学生がおこなったアンケート調査に、カナダの消費者から「アメリカ産の遺伝子組み換え(GM)成長ホルモン入り牛乳は不安だから、カナダ産を支えたい」という趣旨の回答が寄せられていた。
農家・メーカー・小売のそれぞれの段階で十分な利益を得た上で、消費者も十分に納得がいくなら、値段が高くて困るどころか、これこそが皆が幸せになれる持続的なシステムではないか。
「売手よし、買手よし、世間よし」の「三方よし」がカナダでは実現されているのである。
「第2のかんぽ生命」として「農協マネー」が狙われている
農協改革の目的が「農業所得の向上」というのは名目に過ぎない。
本当は、
①信用・共済マネーの掌握
②共販を崩して農産物をもっと安く買い叩く
③共同購入を崩して生産資材価格を吊り上げ
④農協と既存農家が潰れたら農業に参入
のための改革である。
規制改革推進会議の答申の行間は、そのように読める。
①については、郵政解体の経緯を振り返るとわかりやすい。
アメリカの金融保険業界が、日本の郵貯マネー350兆円の運用資金がどうしても欲しかったので、「対等な競争条件」の名目で解体(民営化)せよと言われ、2001年からの小泉政権時代におこなわれてきた。
ところが、民営化したかんぽ生命を見て、アメリカの保険会社のA社から「これは大きすぎるから、これとは競争したくない。TPPに日本が入れてもらいたいのなら、『入場料』として、かんぽ生命はがん保険に参入しないと宣言せよ」と迫られ、所管大臣はしぶしぶと「自主的に」(=アメリカの言うとおりに)発表した。
だが、それだけでは終わらなくて、その半年後には、全国の2万局の郵便局でA社の保険販売が始まったのだ。
さらに、近年(2019年から20年にかけて)、かんぽ生命の過剰ノルマによる利用者無視の営業問題が騒がれた。
その少し前、日本郵政がA社に2700億円を出資し、近々、日本郵政がA社を「吸収合併」するかのように言われている。
だが、実質は、「(寄生虫に)母屋を乗っ取られる」危険があるのだ。
かんぽ生命が叩かれているさなか、「かんぽの商品は営業自粛だが、(委託販売する)A社のがん保険のノルマが3倍になった」との郵便局員からの指摘が、事態の裏面をよく物語っている。
これが「対等な競争条件」なのだろうか。
要するに、「市場を全部差し出せば許す」ということだ。 >>5
国が衰退させたんじゃなかったか?減反政策とか 安いのは問題ないけど月から日まで12時間くらい働いて時給換算300円とかなんだろ?
※本稿は、鈴木宣弘『農業消滅』(平凡社新書)の一部を再編集したものです。
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
>>11
円安に破壊されたんだぞ
海外の農産物の価格が1/3とかになったらどうやっても勝てない
市場破壊される、価格も押し下げられて儲からない
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
>>1
じゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ😱 >>2
円高、TPP、RCEP
↑こいつら最悪
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
>>18
円安になれば海外産農産物の価格も高騰
日本産も高い値段で売れるようになる
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
tps://i.imgur.com/VW21ZCU.png 技能実習生を奴隷にして年収1000万なイメージあるんだが
円安にするとどうなる?
農林業が『稼げる業界』に変化
若者も就職し始める
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
tps://i.imgur.com/VW21ZCU.png
>>23
円高だから技能実習生使ってるんでしょ
円安なら農林業は稼げる産業になる 企業の農業参入解禁でいいだろ
今どき個人が小規模でやってる時点で価格競争等で勝てるわけがない
>>26
海外の廉売には何をどうしても勝てない
商売のやり方の問題じゃない
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
tps://i.imgur.com/VW21ZCU.png 農家なんて日本じゃ存在しないことになってるからな
若い奴が始めると一周回ってベンチャー企業の趣きすらある
>>27
そんなもの必要ない
農地解放を忘れたのか
円安にすれば儲かる産業になるから若者も来る
来なければ国がもっと補助金出して相乗効果を図るべき
【円安は国益、円高で農業は破壊された】
1985年プラザ合意で海外産農産物の価格が一気に二分の一になり直後自給率は50%を割る
1995年超円高で完全にトドメを差されて40%を割る
食料自給率回復のためには円安が必要
tps://i.imgur.com/VW21ZCU.png 野菜安いです高いと叩かれます
肥料高いですガソリン高いです苗種高いです
収穫して売っても手数料取られまくります
自然災害で何割か作物が駄目になることがあります
なんでお前ら農家にならないの?
>>28
親戚がリンゴ農家だけどネット販売で普通に儲かってる 農家ですら今はブランドなんだよな
SNSで話題!とか
もう全部youtuberみたいなもん
軍事費に10兆円だって
馬鹿だね安倍とその支持者は
これだけは笑い事じゃ済まないだろ
20年後、日本から農民消滅してるだろ
肥料自体が来年入って来ないかもしれない
高いとかそういう話じゃなく多分日本に入って来ない
もうどうなるかわからん
水で薄めたような低脂肪乳100円は妥当な価格だがわがままな国が殺害するべき生乳100%厨の飲むのは198円でも安すぎるからな
500円くらいが妥当な値段
トーゴーサン
つまり農家は3割しか税金が補足できていない
つまり農家の実質の平均年収は、400万円
アメリカだって別にそんな通貨安じゃないし
アメリカと農家一人あたりの農地面積が100倍も違ったら国際競争力なんてあるわけない
農業所得か 普通のサラリーマンだといつも空欄だが 兼業だと数字が入るんだよな
主たる給与以外の云々
農業界隈の事を知らないけど機械を作る人やJAの職員とか農業関係者を合わせたら
結構若くなるんじゃない
農地で見かけるじいちゃんたちは腰も曲がって無いし体格良いから若く見えるね
何らかの要因で輸入がストップしたらその瞬間に干上がりそうだな
農業ってどうあるべきなんだろう。
柳田国男の農業論でも読んでみるか。
>>49
米以外の穀物はヤバいな
野菜類は案外もつだろう もうかなり前から定年後の高齢者が始める兼業農家が主体だろ
もう日本は農業に力入れるしか生き残る道ないやろ
もの作れなくて派遣みたいな虚業しかないんだから
たぶん漁業もこんなもんだぞ
一部ブランド除いて沿岸は趣味半分の年寄りだらけ
遠洋は割りに合わないからインドネシアだらけ
日本の食糧事情はギリッギリ
若者に向けた農業&移住者募集ネット広告を見かけたが若者=25歳以下だった
色々言われてるわりに30未満でもないなんて攻めてるな〜と
こんなの10年以上前から分かってたのに何もしないのが自民党
最近の桃泥棒とか極悪非道な仕打ちとか可哀想だよな🥺農家やる人いなくなるんじゃないのかコレ
食料品が必ずしも安定して輸入出来る訳じゃないって判ったけど国の危機感が無さすぎて怖いわ
>>62
ある日突然食うもんがありませんになりそうだよな >>43
種は原産地に近いほうが育てやすいとか聞いた 1960年代でも3ちゃん農業といって将来が危惧されていたのに
よくここまでもったな
>>36
生ごみ回収義務化して有機肥料を広めるべき 囚人や就職氷河期世代も動員し、ニートや引きこもりの自立支援に農業を活用すべき。
そして小麦や大麦、じゃがいもさつまいも、その他救荒作物を栽培すべし
突き詰めて考える能力もないからここじゃそんなもんだ
>>2 食料は国民の命を守る安全保障の要であるはずなのに、日本には、そのための国家戦略が欠如しており
だって大規模化を許してコストダウンとかして自給率が向上したらアメリカから怒られるぢゃん・・・