DV加害者とされる妻に戸籍付票を誤って発行 岡山県美咲町「再発防止に全力」男性に謝罪(山陽新聞デジタル)
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岡山県美咲町は1日、ドメスティックバイオレンス(DV)被害などを訴えている男性の現住所が記載された戸籍の付票を、加害者とされ、交付が受けられない妻に誤って発行したと発表した。付票は回収され、今のところ誤交付に伴う被害はないという。
町によると、男性は今年1月、住民票などの閲覧、交付の制限を求める「支援措置申出書」を居住地の自治体に提出していた。7月11日、妻が美咲町住民税務課の窓口で戸籍の付票を請求。事務処理を行った端末には発行を制限する警告文が表示されたが、職員が内容を十分確認しないまま発行し、手渡した。直後にミスに気付き、交付できない理由を説明してその場で回収した。
妻が男性の現住所を見た可能性があり、担当課長と職員が男性に謝罪。被害がないようケアに努めているという。
町は関係職員の処分を検討するとともに、作業手順を確認するチェックシートを新たに作成中。青野高陽町長は「重大な事務処理ミスにより、対象者には多大な迷惑をかけ、深くおわびする。再発防止に全力で努めていく」とのコメントを出した。