22年5月時点で、加入者が2300万人にのぼる韓国のフリマアプリ「人参マーケット」。ここに行けば「売ってないものは無い」と言われ、実際に大きな人気を集めている。
ただ、多種多様な人たちが交錯する場所なだけに、思わぬ犯罪に出くわすこともある。20年10月、人参マーケットには、「赤ちゃんを売ります」という書き込みが掲載され、騒然としたことがあった。
「36週になりました。養子縁組の価格は20万ウォンです」という説明文とともに、ピンク色の布団に包まれた幼児の写真が2枚添付されたこの書き込み。
発見した利用者らが問題視してマーケット側に通報したものの、出品者は出品の取り下げも書き込みの削除も拒否。結局、マーケット側がこれを非公開とし、警察が乗り出す事態となった。
警察の調べによると、書き込みをしたのは20代の未婚の女性で、精神的に追い詰められてこのような行動に走ったのだという。その後、この幼児は保護施設に預けられることになった。
その後も「1997年生まれの女性。身長166センチ。200万ウォンの契約金と月200万ウォンの報酬で私を売ります」という書き込みや「姉を売りたい」「障害者の身内を売りたい」など非常識な書き込みは後を絶えない。
そのような書き込みが相次いだことから、マーケット側は、「コミュニティガイドライン」を発表。家族、友人、知人などの生命を販売する行為、身体・臓器を販売する行為、生命の尊厳を自ら捨てる行為、殺害を依頼したり暴力行為を依頼する行為などに関する文書の掲示を禁止したり、発見次第、捜査機関に通報するとの内容が盛り込まれた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cac08ec8cbae6972cac990284e35753f21bdf050