■日本は近親婚社会 国立社会保障・人口問題研究所
【調査研究 配偶者選択の現状 今泉洋子 金子隆一】
我が国でも山村や孤島などの集団で近親婚率を調べると30%を超えている集団がいくつかあった。
我が国における近親婚率はこれら隔離された集団ばかりでなく、都市部においてもつい最近まで
近親婚率は数%におよんでいた。我が国における近親婚率と諸外国の値を比較すると。
我が国の値はインド・エジプトの次に高くブラジルの値と同水準にある。
近親婚率を調べることは、集団全体の人口資質を知る上で大切である。
なぜなら、近親婚をした夫婦の子供は、他人結婚をした夫婦の子供より
染色体劣勢遺伝病(例えば白子など)の発生率が高いことや、
死産、乳幼児死亡率が高いこと、ある種の先天奇形発生率が高いことなどが
知られているからである。
我が国のように諸外国と較べて近親婚の多い国においては
今後も近親婚の動向を調べていく必要があろう。
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/14168401.pdf
■日本家族協会「日本は近親婚が非常に多い」
遺伝のはなし3 近親婚 – 日本家族計画協会
近親婚はどれくらいあるか
わが国では 1947 年には 15.5%という報告もありました。最近は減少し 3~5%
を割っているでしょう。もちろん、地域差はあります
近親婚は欧米では 0.2~0.3%です。
http://www.jfpa.or.jp/mother_child/150401遺伝のはなし3-1近親婚.pdf
■医師「日本は近親婚が多い」
実際に世界中で報告されているウェルナー症候群の患者さんの約6割は日本人です。
近親婚により発症しやすくなると推測されている
なぜ日本人にウェルナー症候群が多いのかというと、その原因は未だ明らかになっ
ていません。常染色体劣性遺伝病であるウェルナー症候群は、いとこ同士やはと
こ同士など親戚同士の近親婚によって発症しやすくなります。
たとえば、日本とともにウェルナー症候群の患者数が多い地域に、
イタリアのサルジニア地方があります。このサルジニア地方は、
島国の閉鎖社会であるといわれています。一般的に、周囲と交流がないような
隔絶された地域では近親婚が増加する傾向にあり、この近親婚が疾患の
発症の一因になっていると推測されています。
https://medicalnote.jp/contents/171227-015-HX
■藤田医科大学「日本人の遺伝子はかなり均質」
日本は1億2000万人の人口がいて、島国で、遺伝的にかなり均質なグループですから、
遺伝研究を行うときに結果が見えてきやすいという利点があります。日本での遺伝子
をベースにした研究はこれからますます大切になってくると思います」
https://www.fujita-hu.ac.jp/research/story/neuro.html
■京大卒起業家「日本人は遺伝子が均質」
遺伝子を研究する場所として、日本はとても恵まれた環境が整っています。これは、研究への投資が活発
とかいった意味ではなく、日本人が持っている遺伝子に、研究しやすい条件が揃っているということです。
島国に住んでいるので、遺伝的背景が均質で、疾病や体質といった特徴を抽出する際のノイズが少ないのです。
https://www.tel.co.jp/museum/magazine/019/interview01/03.html
■日本学術会議「日本人の遺伝子は均一」
日本人は、欧米に比べ、遺伝学的に均一で診療の質も高いためゲノム解析研究には有利で、これからゲノム解析を本格化しても、欧米に遜色ない成果が得られ、世界をリードすることが期待できる。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-24-t278-1-abstract.html