https://www.tokyo-np.co.jp/article/198671 プロ・アマ選手、データで支援 市川に国内初の民間施設
高性能機器でアスリートの身体能力などをデータ化し、支援や育成につなげる施設が二十七日、千葉県市川市国分にオープンした。プロ野球選手などに各種データを提供している会社、ネクストベース(東京都品川区)が開設した。同社の中尾信一社長は「世界最先端といえる機器をそろえた」と話し、こうした民間施設は国内で初めてという。
施設名は「NEXT BASE ATHLETES LAB(ネクスト・ベース・アスリート・ラボ)」。「道の駅いちかわ」の隣接地に新設された。鉄骨造り平屋で、敷地面積は約百坪。専用カメラ十四台でアスリートの動きなどを数値化する「光学式モーションキャプチャシステム」を備えた。
また、ハイスピードカメラ、身体内部を検査する超音波診断装置、体成分分析装置なども導入。各種トレーニング器具をそろえた部屋も設けている。
同社の神事(しんじ)努・主任研究員は、日本ではスポーツ分野でのデータ活用施設がなかったことを挙げ、「測定、評価、トレーニングをワンストップで提供する」と説明。専門アナリストを配置し、野球のほか、バスケットボールやサッカーのプロ・アマチュアのさまざまなアスリート、高校生らの支援につなげる。
施設は二十四日、報道関係者に公開された。当初は東京都内での開設を計画していたが、諸条件が合わず、都に接する市川を選定したという