米カリフォルニア州、停電リスクさらに高まる−熱波で電力需給逼迫
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-05/RHPNSXT0G1KW01
米カリフォルニア州の電力システムは5日、
厳しい熱波に伴う供給ひっ迫でさらに圧迫され、停電の可能性が高まりそうだ。
同州の送電系統を管理する独立系統運用機関(CAISO)のエリオット・メインザー最高経営責任者(CEO)は4日の記者会見で、
5日には2000−4000メガワットの電力不足に陥り、「計画停電の可能性がこれまでで最も高くなる」と予測していると発言。
連日の猛暑は「一段と厳しくなるだろう」と語った。
化石燃料から再生可能エネルギーに移行する中での異常気象に対して、
電力システムがいかに脆弱(ぜいじゃく)かが今回の危機であらためて浮き彫りになった。
カリフォルニア州は古い天然ガス火力発電所の多くを廃止し、電力需要がピークに達する夜間に稼働を停止する太陽光発電所への依存度を強めている。
同時に、同州を襲った過去1200年で最悪の干ばつで、水力発電による電力供給は減少している。