10/11(火) 4:00配信
スポーツ報知
宮崎県知事選に出馬する東国原英夫氏(右)と長男の加藤守さん
任期満了に伴う宮崎県知事選(12月25日投開票)の告示(同8日)まで2か月を切った。4期目を目指す現職の河野俊嗣知事(58)は連日、自身のSNSを更新。組織団体の応援を取り付け、3期12年の実績をアピールする。前知事の東国原英夫氏(65)は県内各地で精力的に集会を開く中、前妻で女優のかとうかず子(64)の長男・加藤守さん(32)が政策担当として陣営入りし、父を支える。元参院議員の横峯良郎氏(62)は13日に出馬表明する予定。(久保 阿礼)
「県内は河野さんか、東国原かで、真っ二つです」。東国原氏は7日、都内で開いたミニ集会で激戦が予想される今回の知事選をこう評した。連日、街頭に立ち、顔は真っ黒に日焼けした。1日1000台を目標に大通りを行き交う車に手を振るが「7割の方は手を振ってくれるが、残りの方は気づいていないか、無視されているかでしょう」と東国原氏。「1期で辞め、宮崎を踏み台にした」などの批判も正面から受け止めているという。
奮闘する父を支えるため、長男の守さんが政策担当として陣営入りした。守さんは「首長、議員など、どのような道を目指すかはまだ決めていませんが、今後も政策や選挙などの勉強を続けていきたい」と語る。
守さんは立大卒業後、米ワシントンのジョージタウン大公共政策大学院に進学。渡米中は、戦略国際問題研究所(CSIS)でもインターンとして活動した。25歳で帰国し、野村総研に入社。コンサルタントとして、物流、観光、人材政策、地方創生などの調査や政策立案の業務を担当した。
今年度中に海外赴任の予定だったが、さまざまな事情で延期に。この夏、父が出馬すると聞き「これまでの知見や経験を生かしたい」と会社を辞め、宮崎で父を支援すると決めた。父は退職に反対したが「社会の変革に携わりたい」との思いは揺るがなかった。
2006年、東国原氏が宮崎県知事選に出馬すると伝えた際、母のかとうは「政治家の妻になるつもりはありません」と拒否し、離婚した。守さんは今回、母に父の選挙を支える考えを伝えたところ、「自分がやりたいことならやってきなさい」と背中を押してくれたという。父を「希有(けう)な政治家」と評する守さん。「父が当選したら、どうやって政策を動かしていくのか、勉強できたらいいなと思います」と将来に思いをはせた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e3d5a01b42863d7c1be3f7629e04a7c75091012