(ワシントン中央社)米国に本部を置く国際人権団体「フリーダムハウス」が18日発表した2022年のインターネットの自由度に関する報告書の世界ランキングで、台湾は5位だった。アジア太平洋地域では首位。
同ランキングは世界70カ国・地域を対象に、アクセスにおける障害、コンテンツの制限、利用者の権利侵害の3つの側面から、100点満点でインターネットの自由度を評価した。
世界各国・地域のインターネットの自由度は、「自由」(70点以上)が17カ国・地域、「部分的に自由」(40〜69点)は32カ国・地域、「不自由」(39点以下)は21カ国・地域だった。
台湾は総合79点。カテゴリー別ではアクセスにおける障害が24点、コンテンツの制限が30点、利用者の権利侵害が25点だった。
報告では台湾について、民間セクターが時折、市民社会や政府、学術界と協力してインターネット上の危険に対して革新的な対応を講じていると言及。
中国から次々と押し寄せてくる偽情報を前に、通信アプリ「LINE」と市民社会グループの連携で、利用者が誤情報を報告できるツールが開発されたと紹介した。
報告では、世界全体のインターネットの自由度は12年連続で下がっていると指摘。特にロシア、ミャンマー、スーダン、リビアでは自由度が最も深刻に低下しているとした。一方で、自由度が上がったのは過去最多の26カ国・地域に達した。
国・地域別ではアイスランドが95点で首位。次いでエストニア(93点)、コスタリカ(88点)となった。日本は77点で9位。中国は10点で、8年連続で最下位だった。
https://japan.focustaiwan.tw/society/202210180006