ロシア中銀が、仮想通貨規制の優先事項に関する新しいレポートを発表した。
ウクライナ侵攻で国際社会から非難を浴びているロシアは、仮想通貨を利用することで、米ドルから距離を取ろうと画策しているとみられる。
規制について議論するロシア
ロシア連邦中央銀行(CBR)が、仮想通貨・デジタル資産を既存の金融システムに統合する動きを加速させている。
CBRはこのほど、金融システムへの統合に焦点を当てた、デジタル資産に関するレポートを発表した。
主な内容は適切な課税とデジタル資産の発行に関する規制となっており、これは現在世界中で活発になっている仮想通貨関連の議論ではおなじみのテーマとなっている。
ただし、同様に仮想通貨関連政策において重要なマネーロンダリング規制については言及がなく、また、ロシア経済への制裁についてもほとんど触れられていない。
仮想通貨に活路を見出すか
ロシアにおける仮想通貨の重要性とCBRの仮想通貨技術に対する開放性の高まりは、ロシアが米ドルから距離を取ろうとする中で生まれたものだ。
最近では、あらゆる仮想通貨マイニングを許可するという提案がロシア国内で持ち上がるほどになっている。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入についても準備が進んでいるとみられ、今回発表されたレポートでも、CBRがデジタル・ルーブルについて、別途レポートの作成に取り組んでいることが言及されている。
ロシア中銀、四面楚歌の経済を国際化する手段として仮想通貨を推進
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