「もう歌うことはないだろうと思っていたので、33年ぶりに新曲だなんて冗談かなと。カラオケでも歌っていなかったので、自分で特訓してやらせていただきました」
出来上がった曲を聴くと、曲調の懐かしさや歌唱法もあるのだろうか、アイドル時代の声の可愛さがいまだ健在なことに驚く。
「歌は好きで、幼い頃から人前でよく歌ってはいましたが、歌手の世界はプロですから次元が違います。私のデビュー当時、堀越学園の同級生では岩崎宏美さん、森昌子さん。他にも細川たかしさん、太田裕美さん、本当に歌唱力の高い方がたくさんいらっしゃって」
デビューのきっかけとなったのは、地元・岐阜でのスカウトだった。
「繁華街の柳ヶ瀬を学生時代に歩いていたら、レコード屋さんにキャンペーンで来ていた歌手のスタッフさんに声をかけられたんです。それが6月。あとはもうスムーズ過ぎるくらい、1カ月経たないうちに東京に行って。最初にグリコアーモンドチョコレートのコマーシャルを森田健作さんと一緒にやらせていただきました」
トントン拍子にスターへの道を歩み、恵まれていたと振り返る。
「NET(現・テレビ朝日)の火曜ドラマ『うしろの正面』の坂上二郎さんの娘役オーディションに受かって、最初は女優という感じだったと思います。事務所としては、まだ何が出来るかもわからないから、まずはCMをやらせたり、ドラマをやらせたり、歌を歌わせたり……と、いろいろなことを経験しました。毎日楽しんでやっていたので、辞めたいと思ったことは1度もなかったですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3892ef549dba05391c4bdd781b827e4c515daded?page=1