587 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイWW bf40-e/G8) 2020/01/27(月) 22:35:30.27 ID:myA/n3lU0
>>547 「
一方ドイツ人はといえば、彼らは現場に着くと歩哨を四方に立てる。監督を見張るためである。監督が近づいてくると直ぐさま仲間に
合図を送る。すると全員が一斉に金鎚や鋸を取り上げ、監督が現場に
着く頃にはちゃんと働いている。監督は心証をこわすことはない。
但し作業の能率は全然上がっていない。
もう一つ、ドイツ人のサボタージュの例を挙げておこう。
収容所を出て作業場に向かうドイツ人達が細い雪道を一列
になってゆっくりゆっくり歩いてゆく。最後尾のドイツ人は遅々
として進まぬ行列に業を煮やしたソ連兵に奴鳴られ、小突かれ、
足で蹴られしているが、彼は前との距離を決して縮めようとはしない。どんなに突かれ蹴られ転びそうになっても頑張っている。
辛いのだろうが、その姿は納得ずくで仲間の代りに蹴られている
ようにみえる。彼らは行動が合理的で計画的で徹底していた。
ドイツ人捕虜の牛歩戦術であった。私は帰国するまで、こんな
戦術は捕虜か囚人しか使わないものだと思っていた。
」
これは「遥かなヨーロッパロシア」という体験記からの引用。
ソ連につかまったドイツ軍兵士と日本軍兵士の行動の違い
気質の違いが体験記を書いた人間の目から書かれているシーン。
ドイツ人てのは捕虜になって国家から切り離されても自分らで
ルールつくって集団行動できる(しかもソ連兵からの殴られ役
も自分の任務を果たす)一方、国から切られて命令者がいなく
なると秩序だった行動がしにくくなる日本人に
「同じく勤勉」とされてるドイツと日本の根底にある違いが
表現されているようで面白かった。