お得な高速道路「無料区間」 だが注意しないと大変なことに! 忘れちゃいけない「有料道路」との違いとは
全国に広がる高速道路のなかには、高速料金を支払わないで走行できる、いわゆる無料区間が存在する。
通常高速道路では、走行した距離や区間に応じて料金が発生するが、無料区間では距離や区間に関係なく無料で走行できる。
高速道路事業が民営化され、2005(平成17)年10月にNEXCOが誕生した際に、NEXCOで建設が難しい区間については、国や地方自治体が建設費や維持費を負担する、新直轄方式が新たに制定された。
新直轄方式で建設された区間は、国や地方自治体の税金が使用されているため、高速料金が掛からず、無料で走行することができるという仕組みだ。
そんな無料区間の高速道路だが、NEXCOが管轄する高速道路と同じようでいくつか違う点があり、走行する際に気を付けなくてはならないこともある。
無料区間の高速道路を走行する際、それらのポイントを押さえるだけでも、運転に安心と安全が生まれる。注意点を踏まえたうえで安全に走行してもらえればと思う。
1. 片側1車線通行の区間が多い
無料区間でつくられる高速道路は、NEXCOでは採算が難しいとされる区間が多く、いわゆる交通量少なめなローカル路線が多い。同じ高速道路でも、地域によって交通量の差はかなり差がある。
有料区間では、ところによっては片側3車線や片側4車線というところもあるが、無料区間では片側1車線の対面通行のところが多い。全体の約6割が片側1車線だ。
片側1車線区間では、前にいる車の追い越したり後方から来た車に先を譲ったりといったことが難しく、多くのドライバーがストレスを抱えやすいという欠点がある。
また、事故や故障車などの突発的な車線規制や、天候や天災などによるダメージに弱く、片側2車線に比べると、通行止めをはじめとした交通規制が発生しやすい点も特徴と言える。
無料区間を通る際には事前に交通情報をしっかり確認することと、実際に走行する際は前の車との車間距離を広めに開けて、ゆとりを持って運転することが重要だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a0eded34bb56d9d4caa40b0ae481017b5350d33