【他板からの転載】ガスライティングの語源は映画『ガス燈』
映画で行われた行為がどのようなものだったのかを直に知ればガスライティングを正確に理解できる
下記は映画の感想を記したブログで、行われた事が比較的詳しく書かれてる
https://tennimuhou.com/drama/classic/gaslight1940/ ■心理的虐待用語 「ガスライティング」を生み出した映画■
ロンドンのピムリコ・スクエア12番地に、ポール・マレン(アントン・ウォルブルック)とベラ・マレン(ダイアナ・ウィンヤード)という夫婦が暮らしていました。
通りに面した大きな屋敷に住んでいてお金に困っているわけでもなさそうなのに、雇っているメイドはたったの2人。
町の人々からは「マレンの奥さんは病気らしい」と思われています。
何を隠そうメイドを含む周囲の人々にそう思わせているのは夫のマレン氏。
「妻の様子がおかしいから気をつけて」と毎日のように言うことで「そうか、奥様は頭おかしいんやな」とメイドに思わせ、
おしゃべりなメイドは外で「うちの奥様おかしいねん」 と吹聴する。
すると「あそこの奥さんおかしいらしいで」という風評が出来あがる、と。
そのうえでマレン氏は、ベラ自身の精神も追い詰めて行きます。
例えば壁の絵や時計がなくなったと言っては「お前が盗んだんやろ?!」とベラを罵る。
身に覚えのないベラは当然「私じゃない!」と抵抗するものの、実際無くなった品物はベラが盗んだとしか思えない場所から見つかってしまいます。
そうなるとまた「ほれみろ、お前やないか!」「頭おかしいんちゃうか?!」「動物と一緒や!」「どんどん酷くなって病院で死ぬんや!」と罵られる。
でもそれらもすべてはマレン氏がこっそり品物を隠してあとからベラが見つけそうな場所に置いているだけのこと。
ベラはどんどん追い詰められて、次第に夫の言う通り自分が病気なのではないかと思い始めてしまいます。
このような心理的虐待を加えられることを、本作のタイトル【Gaslight】にちなんで「ガスライティング」と呼ぶんだそうです。
論文などにも使われる立派な心理操作用語なんですって、すごいよね名画パワー。
物語の中のマレン氏は、「ある目的」を達成するためベラに対して“ガスライティング”を施していたのですが、
現実には虐待だけが目的でガスライティるような悪い奴もいるんでしょうね