志賀原発、変圧器の火災は誤認 冷却プールなど機能維持、北陸電発表
https://www.sankei.com/article/20240102-ROEM47644BNDPDACXQZL2KP5L4/
1日午後に石川県で最大震度7を観測した地震に関して、北陸電力は2日、同日午前11時までの志賀原子力発電所(石川県志賀町)の状況について、報道陣にオンラインで説明を行った。
同原発1号機の変圧器と2号機の変圧器でそれぞれ油漏れがあった影響で、一部の外部電源が利用できなくなったが、別系統の外部電源を利用することで使用済み核燃料の冷却プールの機能などは維持できているという。
地震の影響で冷却プールの水があふれる事象もあったが、いずれも原子炉建屋のプールがあるフロア内にとどまっており、外部への影響はなかったという。
また、1日の政府の発表で、変圧器で火災が発生していたとされたことに関しては、油漏れと変圧器の一部破損によるものを作業員が火災の発生と誤認し、国や関係自治体などに報告したことによるものだったと明らかにした。作業員らが再度、現場を詳しく確認したところ、火災の発生は確認されなかったという。
同原発は一時、津波警報発令の対象地域にもなっていたが、同原発の取水口では、これまでに明らかな海面水位の変動は確認されなかったという。