メキシコ大統領選挙 投票へ 初の女性大統領誕生の公算大
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240602/k10014468781000.html
中米メキシコでは2日、6年に一度の大統領選挙が行われます。有力な2人の候補はいずれも女性で、初めての女性大統領が誕生する公算が大きくなっています。
メキシコの大統領選挙は、▽与党の左派政党「国家再生運動」のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長と、▽野党連合のソチル・ガルベス前上院議員など、
3人が立候補していて、治安対策が大きな争点になっています。
現地の世論調査によりますと、選挙は事実上、シェインバウム氏とガルベス氏、2人の争いになっていて、メキシコで初めての女性大統領が誕生する公算が大きくなっています。
このうちシェインバウム氏は、選挙運動が認められている最終日の5月29日、首都メキシコシティー中心部の広場で大規模な集会を開き、「女性と変革の時代の到来を
ここで宣言したい。それは恐怖を感じることや暴力のない生活を実現するということだ」と訴えました。
また、ガルベス氏は同じ日の集会で、「治安がかつてなくよいわけなどない。わたしは最も勇敢で、犯罪に立ち向かう大統領になる」と述べ、治安の回復を訴えました。
メキシコでは、現在のロペスオブラドール大統領が、軍の影響力を拡大させたり国家警備隊を新設したりして麻薬組織対策を進めましたが、暴力事件は後を絶たず、
治安の回復が大きな課題になっています。
メキシコ大統領選挙は2日に投開票が行われ、日本時間3日の昼ごろには大勢が判明する見通しです。
■同じ日に議会や州知事の選挙なども 候補者などへの殺人も相次ぐ
今回のメキシコ大統領選挙は、同じ日に議会の選挙と8つの州の知事選挙、それに首都メキシコシティーの市長選挙をはじめ1800を超える自治体の首長選挙などが一斉に行われます。
こうした中、国内では選挙に立候補する人に対する暴力が相次いで起きました。
選挙活動が認められている最終日の5月29日にも、南部ゲレロ州の選挙集会で候補者の男性が拳銃で撃たれ、死亡しています。
地元メディアはこれまでに、候補者と立候補予定者だけであわせて30人以上が殺害され、親族や選挙関係者も含めると200人以上が殺害されたと報じています。
(>>2以降に続く)